「ガラクトオリゴ糖」って聞いたことはありますか?
母乳に多く含まれる成分で、赤ちゃんの健康を守るために重要な役割を果たしているんです。
今回は、ガラクトオリゴ糖の効果や摂取方法について、わかりやすく解説していきます。
母乳にも含まれる「ガラクトオリゴ糖」って?
ガラクトオリゴ糖は、母乳オリゴ糖の一種で、プレバイオティクスとして知られています。
プレバイオティクスとは、腸内の善玉菌のエサとなる物質のことです。
ガラクトオリゴ糖は、善玉菌のエサとなることで、腸内環境を整え、様々な健康効果をもたらしてくれるのです。
ガラクトオリゴ糖は、母乳に含まれるオリゴ糖の中で最も多く含まれており、
赤ちゃんの腸内環境を整え、免疫力を高めるために重要な役割を果たしています。
ガラクトオリゴ糖で期待できる効果
ガラクトオリゴ糖には、以下のような効果が期待されています。
- 腸内環境改善効果: ガラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを整えます。
- 免疫力向上効果: 腸内環境が整うことで、免疫細胞の活性化が促され、免疫力が高まります。
- アレルギー予防効果: 腸内環境の改善は、アレルギーの予防にも繋がると言われています。
- 便秘解消効果: 腸内環境が整うことで、便秘の解消にも効果が期待できます。
ガラクトオリゴ糖を効率よく摂取するには?
ガラクトオリゴ糖を効率よく摂取するには、以下の方法があります。
- 母乳: 母乳にはガラクトオリゴ糖が豊富に含まれています。できる限り母乳育児を続けることが、赤ちゃんの健康のために重要です。
- ミルク: 母乳育児が難しい場合は、ガラクトオリゴ糖が配合されたミルクを選びましょう。
- 食品: ガラクトオリゴ糖を含む食品を摂取するのも良いでしょう。
食材 | 含有量 (可食部100gあたり) | 使用例 |
---|---|---|
母乳 | 約0.5 – 1.0g | – |
牛乳 | 微量 | 牛乳そのまま飲む、ヨーグルト、チーズ、シチュー |
ヨーグルト | 微量 | ヨーグルトそのまま食べる、スムージー、ヨーグルトケーキ |
チーズ | 微量 | チーズそのまま食べる、ピザ、パスタ、サンドイッチ |
豆乳 | 微量 | 豆乳そのまま飲む、スープ、豆腐、豆乳ヨーグルト |
きな粉 | 微量 | きな粉餅、きな粉牛乳、和菓子 |
- サプリメント: 食事だけでは十分な量を摂取するのが難しい場合は、サプリメントを活用するのも良いでしょう。
まとめ
ガラクトオリゴ糖は、母乳に多く含まれる成分で、赤ちゃんの腸内環境を整え、免疫力を高めるために重要な役割を果たしています。
ガラクトオリゴ糖を積極的に摂取することで、赤ちゃんだけでなく、大人も健康効果を得ることができます。
参考文献
- Boehm G, Jelinek J, Stahl B, Knol J, Miniello VL, Moro G, Vandenplas Y. (2005). Prebiotics in infant formulas. Journal of Clinical Gastroenterology. 39 Suppl 2:S76-79. DOI: 10.1097/01.mcg.0000152287.07375.d4
- 厚生労働省. (2024). 日本人の食事摂取基準 (2025年版) 策定検討会 報告書(案). (参照 2024年10月20日)
- 文部科学省. (2017). 食品成分データベース. Retrieved from https://fooddb.mext.go.jp/ (参照 2024年10月24日)
- Newburg DS, He Y. (2015). Human Milk Oligosaccharides and Prebiotics in Infant Formula. Annual Review of Nutrition. 35(1):339-364. DOI: 10.1146/annurev-nutr-071714-034331