身近な油「リノール酸」
「リノール酸」って聞いたことはあるけど、どんな油なのかよく知らない…
「体に良い油」と「体に悪い油」があるって聞くけど、リノール酸はどっち…?
そんな疑問をお持ちのあなたへ。
リノール酸は、私たちが普段口にする油の中でも、特に身近な存在です。
サラダ油やマーガリン、ナッツ類など、様々な食品に含まれています。
しかし、リノール酸は、摂りすぎると体に悪影響を及ぼす可能性があることも知られています。
今回は、リノール酸のメリット・デメリット、そして適切な摂取量について、分かりやすく解説していきます。
リノール酸と上手につきあい、健康的な食生活を送りましょう!
リノール酸ってどんな油?
リノール酸は、必須脂肪酸であるオメガ6脂肪酸の一種です[1]。
必須脂肪酸とは、体内で作ることができないため、食事から摂取する必要がある脂肪酸のこと。
リノール酸は、細胞膜の構成成分となるほか、ホルモンのような働きをする物質を作り出すなど、体にとって重要な役割を担っています。
リノール酸のメリット・デメリット
リノール酸は、体に必要な栄養素ですが、摂りすぎると悪影響を及ぼす可能性があります。
メリット
- コレステロール値を改善する効果
- 血圧を下げる効果
などが報告されています。
デメリット
- アレルギー症状を悪化させる可能性[2]
- 炎症を引き起こす可能性[3]
- 生活習慣病のリスクを高める可能性[4]
などが指摘されています。
リノール酸を多く含む食品
リノール酸は、以下の食品に多く含まれています。
- サラダ油(コーン油、大豆油、ひまわり油など)
- マーガリン
- マヨネーズ
- ドレッシング
- ナッツ類
- 加工食品
リノール酸の適切な摂取量
リノール酸は、必須脂肪酸なので、全く摂取しないのは良くありません。
脂質を完全にカットしてしまうと、リノール酸が不足し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
しかし、現代の食生活では、リノール酸を過剰に摂取している可能性があります。
オリーブオイルやα-リノレン酸など、良質な油を適切に摂取していれば、リノール酸が不足する心配はありません。
むしろ、リノール酸の過剰摂取を避けるように心がけましょう。
厚生労働省は、リノール酸の摂取量を、エネルギーの3%程度にすることを推奨しています[1]。
例えば、1日に2000kcalを摂取する場合、リノール酸の摂取量の目安は、
2000kcal × 0.03 ÷ 9kcal/g ≒ 6.7g
となります。
リノール酸と上手につきあおう!
リノール酸は、体に必要な栄養素ですが、摂りすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
揚げ物や炒め物を控えたり、加工食品の摂取量を減らしたりするなど、日々の食生活の中で、リノール酸を摂りすぎないように注意することが大切です。
まとめ
リノール酸は、必須脂肪酸ですが、過剰摂取には注意が必要です。
リノール酸の摂取量をコントロールし、健康的な食生活を送りましょう。
- 参考文献