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ビタミンB群の一種であるナイアシンは、健康な体づくりに欠かせない栄養素です。エネルギー代謝、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の正常化など、様々な働きを担っています。

今回は、ナイアシンを効率良く摂取できるおすすめの食べ物・食材を、食品群ごとに分けてご紹介します。

すでにナイアシンの役割や効果効能についてご存知の方は、ぜひ今回の記事を参考に、毎日の食事にナイアシン豊富な食材を取り入れてみてください。

ナイアシンを多く含む食品・食材

ナイアシンを多く含む食品は様々ですが、中でも特に含有量が多いのは、肉類、魚介類です。

それぞれの食品群ごとに、ナイアシン含有量の高い食品をランキング形式でまとめました。

肉類

鶏むね肉やレバーは、ナイアシン含有量が非常に多く、おすすめです。

食品名ナイアシン含有量(100gあたり)特徴
鶏レバー19.0mgビタミンAや鉄分も豊富
豚レバー13.3mgビタミンAや鉄分も豊富
鶏むね肉13.2mg高タンパク質、低カロリー
豚肉(ヒレ)11.1mgビタミンB1も豊富
牛肉(ヒレ)5.3mg鉄分豊富
ラム肉(肩)4.8mg鉄分豊富

魚介類

カツオやマグロなどの赤身魚は、ナイアシン含有量が多く、おすすめです。

食品名ナイアシン含有量(100gあたり)特徴
カツオ11.0mgDHA・EPAも豊富
マグロ(赤身)8.9mgDHA・EPAも豊富
ブリ7.2mgビタミンDも豊富
サバ5.4mgDHA・EPAも豊富
イワシ4.6mgカルシウムも豊富

ナッツ類

ナッツ類の中でも、落花生はナイアシンを豊富に含んでいます。

食品名ナイアシン含有量(100gあたり)特徴
落花生16.2mgビタミンEも豊富
アーモンド3.4mgビタミンE、食物繊維も豊富
くるみ1.2mgオメガ3脂肪酸も豊富

キノコ類

しいたけや、まいたけなど、きのこ類にもナイアシンが含まれています。

食品名ナイアシン含有量(100gあたり)特徴
しいたけ(生)3.8mgビタミンDも豊富
まいたけ3.7mg食物繊維も豊富

その他のナイアシン含有食品

  • 玄米、胚芽米:白米よりもナイアシンを多く含みます。
  • 豆類:大豆、納豆、豆腐など、植物性タンパク質とナイアシンを同時に摂取できます。

ナイアシンの吸収率を高める食べ合わせ

ナイアシンを効率良く摂取するためには、食べ合わせも重要です。

トリプトファンを含む食材と一緒に摂取すると、体内でナイアシンに変換され、吸収率を高めることができます。

トリプトファンは、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品、豆腐、納豆などの大豆製品、卵、バナナなどに含まれています。

ナイアシンを豊富に含む食材と、トリプトファンを含む食材を組み合わせることで、より効率的にナイアシンを摂取することができます。

  • 鶏むね肉と牛乳を組み合わせた料理(例:鶏むね肉のクリーム煮)
  • 豚ヒレ肉と豆腐を組み合わせた料理(例:豚ヒレ肉と豆腐の炒め物)
  • カツオと納豆を組み合わせた料理(例:カツオのたたき納豆和え)

ナイアシンを効率良く摂取するためのポイント

  • 調理方法: ナイアシンは水溶性ビタミンなので、水に溶け出てしまいます。茹でるよりも、蒸したり、炒めたり、揚げたりする調理方法がおすすめです。

  • 保存方法: ナイアシンは、光や熱に弱いため、食材は冷暗所に保管し、早めに食べるようにしましょう。

  • サプリメント: 食生活で十分な量のナイアシンを摂取できない場合は、サプリメントも活用しましょう。

まとめ

今回は、ナイアシンを効率良く摂取できるおすすめの食べ物と食材をご紹介しました。

これらの食品や食材を積極的に食事に取り入れつつ、他の栄養素もバランス良く摂取することで、健康的な体を維持しましょう。


参考文献

  1. 文部科学省. 日本食品標準成分表2020年版(八訂).
  2. 厚生労働省. e-ヘルスネット「ナイアシン」.
  3. 国立健康・栄養研究所. 健康食品の安全性・有効性情報「ナイアシン」.

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