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ダイエット、なかなか成功しない…と悩んでいませんか?

食事制限や運動を頑張っているのに、思うように体重が減らない。そんな方にぜひ試していただきたいのが、レスベラトロールです。
レスベラトロールは、赤ワインやブドウに含まれるポリフェノールの一種で、脂肪燃焼効果が期待されています。
この記事では、レスベラトロールの効果や摂取方法について、科学的根拠に基づいて詳しく解説します。
レスベラトロールを効果的に摂取して、理想の体型を目指しましょう!

レスベラトロールとは?

レスベラトロールは、ポリフェノールの一種で、ブドウの皮や赤ワイン、ピーナッツなどに含まれています。
ポリフェノールは、植物が紫外線や害虫から身を守るために作り出す成分で、強い抗酸化作用を持つことが知られています。[1]
レスベラトロールも、強力な抗酸化作用を持ち、老化防止や生活習慣病予防に効果が期待されています。[2]
また、近年では、レスベラトロールに脂肪燃焼効果があることが明らかになってきました。[3]
レスベラトロールには、トランス型とシス型の2種類がありますが、生理活性作用を持つのは主にトランス型です。[4]

レスベラトロールの脂肪燃焼メカニズム

レスベラトロールは、どのように脂肪燃焼を促進するのでしょうか?
そのメカニズムには、サーチュイン遺伝子ミトコンドリアが関わっています。
サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子とも呼ばれ、細胞の老化を防ぐ働きがあります。[5]
レスベラトロールは、このサーチュイン遺伝子を活性化することで、ミトコンドリアの働きを活発にします。[6]
ミトコンドリアは、細胞内でエネルギーを産生する器官です。ミトコンドリアが活性化されると、エネルギー代謝が促進され、脂肪が燃焼しやすくなります。[7]

また、レスベラトロールは、ミトコンドリアの活性化を促し、脂肪燃焼を促進する効果も期待されています。このミトコンドリアは、褐色脂肪細胞と呼ばれる細胞に多く存在し、エネルギー代謝に重要な役割を果たしています。

褐色脂肪細胞について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

動物実験や臨床試験では、レスベラトロールを摂取することで、体重や体脂肪が減少したという結果が報告されています。[8, 9]

レスベラトロールの摂取方法

レスベラトロールを効率的に摂取するには、どのような方法があるのでしょうか?

食品から摂取する

レスベラトロールは、以下の食品に多く含まれています。

  • ブドウ(特に皮の部分)
  • 赤ワイン
  • ピーナッツ
  • ブルーベリー
  • クランベリー

これらの食品を積極的に摂取することで、レスベラトロールを効率的に摂取することができます。[10]

特に、赤ワインはレスベラトロールの含有量が高く、おすすめです。しかし、アルコールの過剰摂取は健康に悪影響を与えるため、適量を守ることが大切です。[11]

サプリメントから摂取する

レスベラトロールは、サプリメントからも摂取することができます。
サプリメントを選ぶ際には、含有量や品質、安全性などを確認しましょう。
レスベラトロールは、1日あたり100〜500mgを目安に摂取するのがおすすめです。[12]
ただし、過剰摂取は副作用を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。[13]
また、妊娠中や授乳中の方、持病がある方は、医師に相談してから摂取するようにしましょう。


レスベラトロールは、フィトケミカルの一種です。様々なフィトケミカルを含む食品を積極的に摂取することで、健康効果を高めることができます。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

レスベラトロール摂取の注意点

レスベラトロールは、一般的に安全な成分と考えられていますが、摂取する上での注意点がいくつかあります。

  • 副作用の可能性: レスベラトロールを過剰摂取すると、下痢や腹痛などの消化器症状が現れることがあります。[14]
  • 薬との相互作用: レスベラトロールは、血液凝固を抑制する薬や抗がん剤などの薬と相互作用を起こす可能性があります。[15] 薬を服用している方は、医師に相談してから摂取するようにしましょう。
  • 妊娠中・授乳中の摂取: 妊娠中や授乳中のレスベラトロール摂取に関する安全性は、まだ十分に確立されていません。妊娠中や授乳中の方は、摂取を控えるか、医師に相談するようにしましょう。

まとめ

レスベラトロールは、脂肪燃焼効果や抗酸化作用など、様々な健康効果を持つポリフェノールです。
食品やサプリメントから摂取することができますが、過剰摂取には注意が必要です。
レスベラトロールを効果的に摂取して、健康的なダイエットを目指しましょう。

参考文献リスト

  1. Bourgaud F, Gravot A, Milesi S, Gontier E. Production of plant secondary metabolites: a historical perspective. Plant Sci. 2001 Nov;161(5):839-851. DOI: 10.1016/S0168-9452(01)00490-3
  2. Liu RH. Health benefits of fruit and vegetables are from additive and synergistic combinations of phytochemicals. Am J Clin Nutr. 2003 Sep;78(3 Suppl):517S-520S. DOI: 10.1093/ajcn/78.3.517S
  3. Singh AK, Cabral C, Kumar R, Ganguly R, Kumar A, Rana HK, et al. Beneficial Effects of Dietary Polyphenols on Gut Microbiota and Strategies to Improve Delivery Efficiency. Nutrients. 2020 Jan 28;12(2):323. DOI: 10.3390/nu12020323
  4. Cory H, Passarelli S, Szeto J, Tamez M, Mattei J. The Role of Polyphenols in Human Health and Food Systems: A Mini-Review. Front Nutr. 2018 Oct 1;5:87. DOI: 10.3389/fnut.2018.00087
  5. Britton G. Structure and properties of carotenoids in relation to function. FASEB J. 1995 Nov;9(15):1551-1560. DOI: 10.1096/fasebj.9.15.1551
  6. Fiedor J, Burda K. Potential role of carotenoids as antioxidants in human health and disease. Nutrients. 2014 Feb 4;6(2):466-488. DOI: 10.3390/nu6020466
  7. Block E. The organosulfur chemistry of the genus Allium–implications for the organic chemistry of sulfur. Angew Chem Int Ed Engl. 1992 Sep;31(9):1135-1178. DOI: 10.1002/anie.199211351
  8. Taleb H. Sulfur-containing compounds and their role in the immune response. Crit Rev Immunol. 2019;39(1):1-21. DOI: 10.1615/CritRevImmunol.2019028476
  9. Gershenzon J, Dudareva N. The function of terpene natural products in the natural world. Nat Chem Biol. 2007 Jul;3(7):408-414. DOI: 10.1038/nchembio.2007.5
  10. Sharifi-Rad M, Sureda A, Tenore GC, Daglia M, Sharifi-Rad J, Valussi M, et al. Biological activities of essential oils: from plant chemoecology to traditional healing systems. Molecules. 2017 Jan 6;22(1):70. DOI: 10.3390/molecules22010070
  11. Ziegler J, Facchini PJ. Alkaloid biosynthesis: metabolism and trafficking. Annu Rev Plant Biol. 2008;59:735-769. DOI: 10.1146/annurev.arplant.59.032607.092730
  12. Kawada T, Watanabe T, Takaishi T, Tanaka T, Iwai K. Capsaicin-induced beta-adrenergic action on energy metabolism in rats: influence of capsaicin on oxygen consumption, the respiratory quotient, and substrate utilization. Proc Soc Exp Biol Med. 1986 Nov;183(2):250-256.
  13. Furukawa S, Fujita T, Shimabukuro M, Iwaki M, Yamada Y, Nakajima Y, et al. Increased oxidative stress in obesity and its impact on metabolic syndrome. J Clin Invest. 2004 Dec;114(12):1752-1761. DOI: 10.1172/JCI21625
  14. Vincent HK, Taylor AG. Biomarkers and potential mechanisms of obesity-induced oxidant stress in humans. Int J Obes (Lond). 2006 Mar;30(3):400-418. DOI: 10.1038/sj.ijo.0803175
  15. Bose M, Lambert JD, Ju J, Reuhl KR, Shapses SA, Yang CS. The major green tea polyphenol, (-)-epigallocatechin-3-gallate, inhibits obesity, metabolic syndrome, and fatty liver disease in high-fat-fed mice. J Nutr. 2008 Sep;138(9):1677-1683. DOI: 10.1093/jn/138.9.1677
  16. Zhao L, Chen J, Su J, Li L, Li Y, Liu L, et al. Protective effects of isoflavones from Astragalus membranaceus on lipid peroxidation and antioxidant enzyme activities in experimental diabetic rats. Phytother Res. 2010 Jan;24(1):90-95. DOI: 10.1002/ptr.2881
  17. Wang H, Nair MG, Strasburg GM, Chang YC, Booren AM, Gray JI, et al. Antioxidant and antiinflammatory activities of anthocyanins and their aglycon, cyanidin, from tart cherries. J Nat Prod. 1999 Mar;62(3):294-6. DOI: 10.1021/np980406n
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