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「ボディビルダーがよく食べている」というイメージがあるブロッコリー。 実は、激しいトレーニングをするボディビルダーだけでなく、ダイエットに励む一般の方にも、とてもおすすめの食材なんです。

この記事では、ブロッコリーがダイエットに良い理由を、栄養素や効果的な食べ方など、様々な角度から解説していきます。「ブロッコリーって体に良いのはなんとなくわかるけど、実際はどうなの?」「ダイエットに効果的なブロッコリーの食べ方を知りたい!」そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

なぜブロッコリーはダイエットに良いの?

ブロッコリーがダイエットに良いと言われる理由は、主に以下の4つの要素にあります。

  1. 低カロリー・低糖質:ブロッコリーは100gあたり約33kcalと低カロリーで、糖質も約1.5gと低いのが特徴です[1]。ご飯やパンなどの主食と比べると、カロリーと糖質を大幅に抑えることができます。
  2. 豊富な栄養素:ブロッコリーには、ビタミンC、ビタミンB群、カリウム、食物繊維など、様々な栄養素が豊富に含まれています[1]。これらの栄養素は、代謝を促進したり、腸内環境を整えたり、美肌効果をもたらしたりと、ダイエットをサポートしてくれる効果が期待できます。
  3. 高い満腹感:ブロッコリーは食物繊維が豊富なので、よく噛むことで満腹感を得やすくなります[2]。食事の最初にブロッコリーを食べることで、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。
  4. 豊富なタンパク質:ブロッコリーは野菜の中ではタンパク質含有量が多く、100gあたり約3.5g含まれています[1]。タンパク質は筋肉の材料となるため、ダイエット中の筋肉量維持に役立ちます。

ブロッコリーに含まれる栄養素とダイエット効果

ブロッコリーには、ダイエットに効果的な様々な栄養素が含まれています。それぞれの栄養素と、その効果について詳しく見ていきましょう。

  • ビタミンC:強い抗酸化作用があり、美肌効果や免疫力向上に役立ちます。また、ストレスを軽減する効果も期待できます。
  • ビタミンB群:糖質や脂質の代謝を促進し、エネルギーに変換するのを助けます。
  • カリウム:体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、むくみを解消する効果が期待できます。
  • 食物繊維:腸内環境を整え、便秘を解消する効果があります[2]。また、食後の血糖値の上昇を抑える効果も期待できます。
  • スルフォラファン:ブロッコリーに含まれるスルフォラファンは、強力な抗酸化作用を持つことで知られています[3]。肝臓の解毒作用をサポートし、脂肪燃焼を促進する効果[4]も期待できます。また、最近の研究では、スルフォラファンは脂肪細胞の蓄積を抑制する効果も示唆されています[5]。

ちなみに、スルフォラファンはフィトケミカルの一種です。フィトケミカルは、植物に含まれる化学物質の総称で、様々な健康効果を持つことが知られています。ブロッコリー以外にも、多くの野菜や果物にフィトケミカルが含まれています。

もっと詳しくフィトケミカルについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

ダイエットに効果的なブロッコリーの食べ方

ブロッコリーをダイエットに効果的に取り入れるには、以下のポイントを押さえましょう。

  • 毎日食べる:毎日継続して食べることで、効果を実感しやすくなります。
  • 茹でる:茹でることで、余分な脂質を落とすことができます。
  • 茎も食べる:茎にも栄養が豊富なので、捨てずに食べましょう。細かく刻んでサラダや炒め物にすると、食べやすくなります。
  • 食事の最初に食べる:最初に食べることで、満腹感を得やすくなり、食べ過ぎを防ぐことができます。
  • スルフォラファンを効率よく摂取する:スルフォラファンは、ブロッコリーを生で食べるか、軽く加熱することで効率よく摂取できます。細かく刻んだり、すりおろしたりすると、より効果的です。

ブロッコリーを生で食べる?

「ブロッコリーを生で食べる」と聞くと、少し抵抗がある方もいるかもしれません。 確かに、茹でたブロッコリーに比べると固いですが、生食ならではの食感と風味を楽しむことができます。 スルフォラファンを効率よく摂取できるのも、生食の大きなメリットです。

生のブロッコリーは、細かく刻んでサラダにしたり、スティック状にカットして味噌マヨネーズなどのディップソースにつけたりするのがおすすめです。 茎の部分も皮をむいて薄切りにすれば、生で食べやすくなります。 また、スムージーにするのもおすすめです。

生のブロッコリーを食べる際は、よく洗って新鮮なものを選びましょう。 消化に悪い場合があるので、胃腸が弱い方は少量から試すようにしてくださいね。

ブロッコリーを使った簡単レシピ

ブロッコリーを使った、簡単で美味しいレシピをいくつかご紹介します。

  • ブロッコリーとツナの和え物:茹でたブロッコリーとツナ缶を、マヨネーズと醤油で和えるだけの簡単レシピです。
  • ブロッコリーと卵の炒め物:ブロッコリーと卵を、ごま油で炒めるだけの簡単レシピです。
  • ブロッコリーサラダ:茹でたブロッコリーを、好みのドレッシングで和えるだけの簡単レシピです。

ブロッコリーのさらなる魅力

ブロッコリーはダイエットに良いだけでなく、様々な健康効果も期待できます。

  • がん予防効果: スルフォラファンには、がん細胞の増殖を抑制する効果があるという研究結果が出ています[6, 7]。
  • 心臓病予防効果: ブロッコリーに含まれる栄養素は、血圧を下げ、コレステロール値を改善する効果があり、心臓病のリスクを減らすのに役立ちます[8]。
  • 認知機能の向上: スルフォラファンは、脳の炎症を抑え、認知機能の低下を防ぐ効果も期待されています[9]。
  • 骨粗鬆症予防: ビタミンKは、カルシウムの吸収を助け、骨を強くする効果があります[10]。

まとめ

ブロッコリーは低カロリーで栄養豊富、そして満腹感も得やすい、ダイエットにぴったりの食材です。 スルフォラファンなど、健康効果も期待できる成分が含まれているのも魅力です。 ぜひ毎日の食事にブロッコリーを取り入れて、健康的にダイエットを進めていきましょう!


参考文献

  1. 農林水産省. ブロッコリー. https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/2004/01.html
  2. Slavin JL. Dietary fiber and body weight. Nutrition. 2005 Mar;21(3):411-8. doi: 10.1016/j.nut.2004.08.018. PMID: 15797686.
  3. Fahey JW, Zhang Y, Talalay P. Broccoli sprouts: an exceptionally rich source of inducers of enzymes that protect against chemical carcinogens. Proc Natl Acad Sci U S A. 1997 Sep 16;94(19):10367-72. doi: 10.1073/pnas.94.19.10367. PMID: 9294171; PMCID: PMC23478.
  4. Bahadoran Z, Mirmiran P, Azizi F. Dietary polyphenols as potential nutraceuticals in management of diabetes: a review. J Diabetes Metab Disord. 2013 Apr 24;12(1):43. doi: 10.1186/2251-6581-12-43. PMID: 23618853; PMCID: PMC3648796.
  5. Thao NP, Luyen BT, Loan TT, Kim HJ, Khoi NM, Hoang VK, Song KS, Kwon SH, Cuong NX, Jang HD. Sulforaphane Inhibits Adipogenesis by Targeting the ERK1/2 Signaling Pathway in 3T3-L1 Adipocytes. Molecules. 2021 Dec 27;27(1):113. doi: 10.3390/molecules27010113. PMID: 35008747; PMCID: PMC8746707.
  6. Verhoeven DT, Goldbohm RA, van Poppel G, Verhagen H, van den Brandt PA. Epidemiological studies on brassica vegetables and cancer risk. Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 1996 Sep;5(9):733-48. PMID: 8898671.
  7. Higdon JV, Delage B, Williams DE, Dashwood RH. Cruciferous vegetables and human cancer risk: epidemiologic evidence and mechanistic basis. Pharmacol Res. 2007 Mar;55(3):224-36. doi: 10.1016/j.phrs.2007.01.009. Epub 2007 Jan 23. PMID: 17258135.
  8. Blekkenhorst LC, Sim M, Bondonno CP, Prince RL, Devine A, Lewis JR, Hodgson JM. Cardiovascular health benefits of specific vegetable types: a systematic review and meta-analysis of observational studies. Am J Clin Nutr. 2018 Jun 1;107(6):974-989. doi: 10.1093/ajcn/nqy044. PMID: 29846650.
  9. Thakare VN, Dhakane VD, Naik SR, Kadam VJ. Neuroprotective effects of sulforaphane in Alzheimer’s disease. Neurol Sci. 2017 Aug;38(8):1381-1389. doi: 10.1007/s10072-017-3028-2. Epub 2017 Jun 21. PMID: 28638843.
  10. Shea MK, Booth SL. Update on the role of vitamin K in skeletal health. Nutr Rev. 2008 Oct;66(10):549-57. doi: 10.1111/j.1753-4887.2008.00081.x. PMID: 18844727.
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